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富士山噴火対策
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美しい景観から「日本一の山」として親しまれている日本のシンボル富士山は、有史以来、幾度となく噴火を繰り返している活火山です。1300年間の飛鳥時代の歌人である柿本人麻呂は「ふじのねの たえぬ思ひを するからに 常盤に燃る 身とぞ成ぬる」と富士山の山頂から噴煙がのぼる姿を歌にしたためました。江戸時代の宝永大噴火では遠く江戸の町にも灰が降りました。とくに富士山の南東から東の山麓の村々に大量の火山灰と噴石が降りそそぎ、埋没して壊滅した村もありました。噴火が終息してからは、農作物の不作により御殿場から小田原にかけて大飢饉となりました。この噴火を最後に、300年ほど静穏な状態が続いていました。
日本の活火山リスト
しかし現在では、過去に噴火の記録がある火山はすべて、今後再び噴火する可能性があると考えられ、「休火山」「死火山」という言葉は使われなくなりました。
これらはすべて「活火山」とされています。
富士山が噴火した場合の被害予想【ジャンル:富士山噴火コラム】
先月、突然噴火した岐阜・長野県境の御嶽山では死者が50人を超え、いまだ安否不明者の捜索が続けられています。
1991年に43名の犠牲者を出した雲仙・普賢岳の噴火を上回り、戦後最悪の被害となりました。
明白な前兆がないまま噴火に至った御嶽山のケースを受けて、専門家からは 「富士山でもいつ同様の噴火が起きてもおかしくない」という声が上がっています。
火山噴火予知を考える 【ジャンル:防災一考】
この定義から数えると、日本本土と周囲の海底などに 現時点で 110個の活火山 が存在することになるそうだ。
なお、この 日本の110火山 は今後の調査によって増える可能性があるので、あくまでも現時点の話である。
ところが、2000年9月以降、富士山北東側では低周波地震が観測されるようになり、地殻のマグマの活動が活発化したのではと心配されるようになり、2001年にそれまでタブーとされていた「富士山噴火」を想定した史上初めての防災訓練が行われました。日本列島を揺るがした2011年3月の東日本大震災は、地球規模のM9.0の超巨大地震でした。スマトラ沖巨大地震の発生の直後にインドネシアの火山噴火が発生したことなどから、今の地球物理学では、巨大地震と火山噴火が連鎖することが知られています。そのため、富士山は今後いつ噴火してもおかしくない、と考えられるようになってきています。
この富士山噴火災害についてのコラム記事では、富士山噴火についての情報と火山噴火災害への備えについて簡単にまとめていきたいと考えています。